5/8(日)に、ロルフィングDaysワークショップ「ここちよいからだ(姿勢と動き):骨盤底の土台を安定させる」を開催しました。

少人数での自由な雰囲気だったため、参加者の方々にもリラックスして対話、ワークに積極的に参加していただけ、楽しく行うことが出来ました。

今回は、狙いとしては、「ボディワークは身体教育」という観点を少しでも理解していただけるよう、意味のある情報を提供しつつ、ムーブメントのエクササイズで、ほどよく身体を整え、その準備のできた身体に対して、その人の身体自身が最も望んでいる箇所をスキャンし、そこにワンポイント・ロルフィングを行うことを考えました。それによって、短時間の施術ではあってもその人にとって好ましい何らかの良い変化を実感していただける思ったからです。

肩こりの方へのデモでは、脚裏へのワンポイント・ロルフィングと立位での統合だけで、上半身にはいっさい手を触れることなく、肩こり・首こりが全く解消してしまったのは、 とてもラッキーでした。全身の身体構造がいかに重要かを示すことができました。もしかしたら局所的な問題もあったのかもしれませんが、それはエクササイズで解消していたようです。もしそうなら、狙いはうまくいったことになります。

立位の統合では、少しだけ残っていた症状が瞬時に消えてしまったので、「あれ? さっきの症状は気のせいだったのかな?」と不思議そうにされていましたが、次の人のデモを見て、「やはり気のせいではなかった」と納得されたようでした。

また、壁を使ったエクササイズが腰痛でできなかったのが、全く痛みなく出来るようになったり、日頃、歩くときに股関節に違和感を感じていた人が、全く違和感が無く歩けるようになったり、短時間にはっきりとした効果がありました。

衣服が滑りやすい化学繊維の場合、筋膜が捉え難くひやひやものでしたが、とりあえず効果が出てホッとしました。

通常ならば、身体構造の問題だけでなく複合的な問題がからみあっていたり、そう簡単には行かないことも多いと思いますし、身体が根本的に変わるには、通常、一定の時間を必要とします。

しかし、その身体自身が示す優先度にしたがって、身体自身が要求するポイントにワークするので、1回毎に、良い方向に変化するのは確実です。

一般の治療家の行う治療と、ボデイワーカーであるロルファーの行うロルフィングの違いは、治療家は「症状を治す」ことを目的とするのに対して、ロルフィングでは、全身のバランスを整えよりよく機能するよう正常化するのが目的であり、症状が消えるのは、あくまでその副次効果です。

お決まりの「腰痛改善テクニック」や「肩こり改善テクニック」のようなものは使わないのに順調に改善することが多いため、結果的に、より本質的で根本的な改善になると思います。